文化財
本尊 腹籠観音
名称:聖観世音菩薩坐像
(県・市指定文化財)
木彫、檜材寄木造りで室町中期の作とされている。像高は57.5cm、台座の高さ48cm。
結跏趺坐して左手に蓮華を持ち、右手に施無畏印を示す。
この本尊の内部をくり抜き、胎内仏が納められている。胎内仏は像高28.5cmの聖観世音菩薩坐像で、7年ごとに御開帳されている。
そのことから腹ごもり観音の愛称で親しまれ、子授けの祈願者が後を絶たない。
参考文献:瑞林寺史
蜂屋大仏
名称:木造弥勒仏坐像
(県・市指定文化財)
当寺本堂西南「選仏場」に安置されている。
木彫、寄木造りで、像高296cm。蓮台の高さ49cm、光背の高さ345cm、総高394cm。
鎌倉末期の作と推定される。
結跏趺坐で、右手は施無畏印が示され、内にかえされている。左手は膝の上に置き五輪塔を持つ。
弥勒菩薩は釈迦如来の入滅後、56億7千万年後にこの世に出現して、衆生を済度するという未来の仏である。この像は、弥勒菩薩の未来のお姿を表している。
当寺の所在地である蜂屋町に因み、「蜂屋大仏」と呼ばれている。
参考文献:瑞林寺史